エイブラハム名言集

はじめに

本記事では、ヒックス夫妻が著されたエイブラハムの教えを中心にまとめさせて頂きました。

ヒックス夫妻は、「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」などの書籍や、講演活動を通して、高次元的存在であるエイブラハムの教えを伝えています。

残念ながら、夫のジェリー・ヒックスさんは、2011年に逝去されていますが、エイブラハムの教えは、今も色あせることがありません。

今回は、ヒックス夫妻が著された数ある本の中から、端的な言葉で語られている「引き寄せの法則 瞑想CDブック」の原書から、印象的な言葉を紹介させて頂きます。


目次

  • 豊かになるために
  • 人間関係について
  • 最後に
  • 参考文献


豊かになるために

豊かになるために満たさなければいけない条件などないのです。

(豊かになるために)しなければいけないことは、行動ではありません。 (豊かになるために)終わらせなければいけないことなどありません。満たさなければいけない条件などないのです。

Your work is not one of action. There are no courses to complete. There are no requirements for you to meet.

Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide p.46

所謂、現代に生きている人にとって、この考え方を簡単に受け入れることはできないかもしれません。また、信じることも難しいでしょう。

同書では、さらに豊かになるために「努力」、「苦難」、「犠牲」(同、p.47)も必要ではないのでだと伝えています。

それでは、豊かになるためには何が必要なのでしょうか。それは、エイブラハムが一貫して伝えていることであり、それは、気分良く生きるということに他ならないのです。


金銭的な豊さは、一生懸命働くことによって得られる訳ではない。

金銭的な豊さは、一生懸命働いたり、運が良かったり、えこひいきによって得られるものではありません。 金銭的な豊かさは、(金銭的に)豊かだと考えたり、感じたりすることに単純に宇宙が反応した結果なのです。

Financial abundance does not occur in one\'s life because of hard work or good luck or favoritism - financial abundance is simply the Universe\'s response to consistent thoughts and feelings of abundance.

Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide p.54

注意して頂きたいのは、一生懸命働くことが悪いことだと言っているのではありません。

ただ、金銭的な豊かさを達成するために一生懸命に働く必要はないということです。 また、ただ単に運によって左右されるものもなく、誰か他人がもたらしてくれるものでもないと伝えています。

幸運や他人によってもたらされるのではなく、自分自身の思考、感情の在り方が重要なのだと伝えています。豊かだと考えたり、感じたりすることによって、金銭的に豊かになれるのだということです。


豊かさを感じるとは?

どの様な理由で心地よく感じているとしても、その時は豊かさをを感じるということに成功しているのです。

Anytime you are feeling good, no matter the reason, you are accomplishing the feelings of abundance

Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide p.58

上記で、「金銭的な豊かさは、(金銭的に)豊かだと考えたり、感じたりすること」という言葉を紹介しました。では、具体的に「豊かだと考えたり、感じたりする」ということは、どういうことなのでしょうか。

その答えとなる部分が、今回紹介する言葉です。エイブラハムは、豊かさは心地よく感じる気持ちであると伝えています。


人間関係について

各人の考え方、意見の違いが、新たな考え方、望みの土壌となる。

あなた方がそれぞれ異なっているということが、新しい考え方を生み出す大いなる刺激となるのです。

Your differences are of great advantage in the stimulation of new ideas.

Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide p.108

人は、それぞれ考え方や信じているものが違ったりと、時にはその違いがストレスになる場合もあります。自分が期待する行動を相手がしてくれなかったり、見た目で差別されたりということもあるでしょう。

しかし、そういった各人の違いこそが、あなた自身の新たな望みを生み出すきっかけになるとエイブラハムは伝えています。更に、その新たな望みを生み出す機会になるという意味で、「人間関係は最も有意義なテーマである」(同 p.104)というようにも述べられています。


誰か他人があなたを傷つけることはできない。

他人があなたにネガティブな影響を与える力があるように思うかもしれません。しかし、それは決して事実ではありません。

Sometimes it seems like others have the power to negatively affect your experience, but that is never ture.

Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide p.112

見ていて気分がよくなるような行いを他人がすれば、自分も気分がよくなる。逆に、見ていて気分が悪くなるような行いを他人がすれば、自分も気分がよくなる。では、自分の気分が良くなるようになるためには、他人をコントールしなければいけないのでしょうか。

現代社会では、正に他人をコントロールする為に様々な法律が作られています。しかしながら、エイブラハムは、この他人をコントールしなければならないという考え方は陥りがちな誤った考え方であると伝えています。

他人がどの様な行いをしようとも、その行動の捉え方は自分次第であり、その自分自身の捉え方によって自分の気分が良くなったり、悪くなったりするのだと伝えています。

つまり、自分がどう感じるかということは、他人に依存するのではなく、自分自身で選ぶことができるのだと述べられています。そして、この自分自身で選ぶということが真に理解できたとき、本当の心の自由というものが理解できるようになるのです。

また、この他人の行動によって自分自身の気持ちが影響されることはないということに気づくと、逆に次のように言えることも容易に理解できるようになるでしょう。「ある人物の幸福は、その人物に対するあなたの振る舞いで決まるものではないのです」(同、p.114)。

ここで紹介させていただいた言葉は、現代社会の一般的な考え方からは離れているように感じられ、理解するのも苦労するかもしれません。特に営業職などに就かれている方にとってはとても異端に感じられるのではないでしょうか。


最後に

今回は、「引き寄せの法則 瞑想CDブック」の原書から、お金に関することと、人間関係に関する言葉を紹介させて頂きました。

この本では、今回は紹介しきれなかったお金や人間関係のこと以外にも、健康のことや引き寄せの法則に関する全般的なことなどが短い言葉で印象深くまとめられています。

この本に付属している瞑想CDは、日本語の翻訳版でも英語音声となっていますが、是非一度手に取って一読されることをおススメします。


参考文献

ESTHER AND JERRY HICKS 「Getting into the Vortex Guided Meditations CD and User Guide」(Hey House, Inc.)

日本語の翻訳書は、以下の書名で出版されています。

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「引き寄せの法則 瞑想CDブック」(SBクリエイティブ)

人間関係と引き寄せの法則

はじめに

生きていく上では避けることのできない人間関係。職場の悩み事として挙げられることも多い人間関係。この人間関係に、引き寄せの法則を当てはめた場合どのように活用できるのでしょうか。

本記事では、人間関係に引き寄せの法則を当てはめて、実践的な人付き合い方法を考えていきたいと思います。


目次

  • 人間関係と引き寄せの法則
  • なぜ他人は存在するのか?
  • 他人との関わりにおける引き寄せの法則
  • 最後に
  • 参考文献


人間関係と引き寄せの法則

まず初めに、引き寄せの法則に基づくと、あなたが体験していることの全ては、あなたが引き寄せているということになります。 つまり、学校や職場の他の人間もあなた自身が引き寄せているということになります。

日本語のことわざで端的に表すとすれば、類は友を呼ぶということになるでしょう。 と言っても、そんな馬鹿な、私はあんな同僚を望んでなどいない、と思われた方も多いのではないでしょうか。勿論その様に感じる場合もあるでしょう。その様に感じる場合は、あなたが日々望んでいないものを引き寄せているということになるかもしれません。

引き寄せの法則を思い出していただきますと、あなたの思考や、感情に呼応したものが引き寄せられるということですね。 今の人間関係に満足していないとしたら、日々、満足していない人間関係を考えたり嘆いたりしていませんか? 学校や職場から帰ってきたあとも、嫌な人を思い浮かべて不平、不満を並べていませんか? そんな不満な人間関係を嘆いて考え続けていれば、引き寄せられてくるものは、まさに不満な人間関係となるわけです。

ではどうすれば望む人間関係が手に入るのでしょうか。あなたの思考や、感情に対応したものが引き寄せられる訳ですから、嫌な人のことは一旦忘れてしまいましょう。学校や職場から帰ってきたあとには自分が楽しいことをしましょう。

なんだか、現実逃避では?という声が聞こえてきそうですね。ですが、引き寄せの法則に基づけば楽しいことに集中できれば楽しいことが引き寄せられる訳ですから、この方法でも全く問題ありません。よくアドバイスとして挙げられるのは、仕事や勉強のほかに、「趣味を持つ」とよいということですね。自分が楽しめることを持つことでリラックスするということです。

自分が好きなことに没頭することで、嫌な人間関係のことを忘れることができます。自分が好きなことをすれば、ポジティブな前向きな気分になれますから、それだけでも引き寄せの法則としては、ポジティブな人間関係を引き寄せることに繋がっていきます。

しかし、そんなことは言われなくてもわかっているし、そもそも根本的な解決策になっていないのではないか、という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、例えば誰か嫌な人がいるとしたら、なぜその人が嫌なのかをじっくりと考えてみるということを考えていきたいと思います。


なぜ他人は存在するのか?

上記でお伝えしたように、一旦人間関係自体を忘れて、自分が好きなことに没頭する。この方法でもポジティブな人間関係を引き寄せることに繋がりますが、今回は、例えば誰か嫌な人がいるとして、なぜその人が嫌いなのかということを考えていきましょう。

例えば、ある嫌いな人がいるとして、なぜその人のことが嫌いなのでしょうか。その人の営業成績が優れているからでしょうか。私の営業成績に比べて。 あるいは、その人は異性にモテるからでしょうか。モテない私に比べて。あるいは、その人はマイペースで自分勝手だからでしょうか。私はこんなに我慢しているのに。 そして、そんな人のせいで私の気分は今日も晴れない。あんな人、居なくなっちゃばいいのに。と、そんな風に考えているかもしれません。

まず、重要なことはネガティブに感じる場合、その時にあなたの思考が「欠乏」に向いているということです。 営業成績が優れているあいつに比べて、「少ない」私の営業成績。 あいつに比べて「モテない」私。 協調性の「ない」嫌な奴。 ネガティブに感じたときに、よく考えてみてください。その嫌いだと思う人を考えたときに、その人の「欠乏」している面を考えていませんか? あるいは、その人と自分自身を比べて、自分自身の「欠乏」している面を考えていませんか?

そして、そこまで気づくができれば、一歩前進することができます。嫌な人がなぜ嫌なのかを考えることによって、逆にあなた自身が何を望んでいるのか、何を重要視しているのかが明らかになるのです。 営業成績がすごい人がいるとして、その人のことを考えるとなんだか妬ましい、と感じているならば、もっと営業成績を上げたい、もっと評価されたいと感じているかもしれません。 協調性が無くて、自分勝手な振る舞いばかりする、なんて嫌な人なのだ、と感じていたら、自分自身が協調性を重要視しているという気付きを与えてくれるのです。 そして、その人が嫌いであればあるほど、つまりその人の不足している面に注意が行けば行くほど、自分がその価値観を重要視しているということでもあるのです。

ここまで考えてみると、その自分自身の望みを明らかにしてくれるのは、誰のおかげなのでしょうか? それは他らなぬ嫌な人ですね。 あなたは誰かと比較することで、自分の望みを明らかにすることができるのです。そして、それこそが多様な人間がいる地球に生まれてきたあなたの意図でもあるのです。 他人が存在しなければ、自分の望みがわからない。言い方を変えれば、他人と自分の考え方を比較することによって、自らの望みが明らかになってくる。

他人の存在によって、自分自身の望みを明らかにできるというプロセスを理会できれば、あなたは全ての人間関係に感謝を感じることができるようになるでしょう。


他人との関わりにおける引き寄せの法則

今回は、引き寄せの法則から考える人間関係の在り方について考えていきたいと思います。

上記でお伝えしましたように、嫌な人はあなたの望みを明らかにしてくれる存在でした。とは言っても、実際には毎日職場や学校で、嫌な人に会わなければいけないのも辛いものです。

そこで再度思い出して頂きたいことは、なぜその人のことを嫌いなのかということです。 その根本には、あなたがその嫌な人のネガティブな部分、つまり嫌な人の何らかの不足している部分を見ているという可能性がありました。あるいは、その嫌な人を通して、自分自身の不足しているものを見ているという可能性がありました。

では、逆にその嫌な人の良い所を考えてみましょう。きっと嫌な人にも1つや2つは良い所があるはずです。 なぜ、私があの嫌なやつの良い所を考えなければならないのか、という声が聞こえてきそうですね。 ですが、思い出してください。あなたの思考、感情が引き寄せの起因となるのです。嫌な人のことを考えて、ネガティブな思考である場合は、更に多くのネガティブなことを引き寄せることでしょう。その人のことを考えて、ネガティブになって最終的に苦しむのは自分自身なのです。自分自身を嫌な人から自由にしてあげましょう。

また更に、嫌な人の良いポジティブなところを考えて、そのポジィティブな面に思考を定めれば、その嫌な人から ポジティブと感じられる面を多く引き出せることになるこでしょう。それが、引き寄せの法則だからです。

そうは言っても、あの人の間違いを正さないと気が済まない。だから、ネガティブに感じるとしても、そのことを相手に指摘してあげないといけない、と考えている方もいるかもしれません。 ここで、再度思い出して頂きたいのですが、その相手の行動を引き起こしたのは、あなた自身だということです。あなた自身の思考、感情がその経験を引き起こす要因となったのです。その人の行動を変えることはできないかもしれませんが、その人に対するあなた自身の見方を変えることで、その人から違う行動を引き起こすことができるのです。教育の現場でよく言われている、「褒めて伸ばす」という言葉がよく当てはまるでしょう。

そして、あなたの相手に対する思考を変えて、たとえ相手が変わらなかったとしても、その相手がいることでネガティブに感じ、自分自身が何を望んでいるのかということが明らかになるでしょう。

現代社会においては、経済的活動の側面から協調性をもって他人と協力することが求められますが、本来の他人の存在は、他人の存在を通して自分自身の望みを明らかにするということに他ならないのです。


最後に

上記では、極端な例として嫌な人について色々と考えてみました。しかし、そもそも嫌な人など居なければ自分は気分よく居られるのに、と思われた方がいるかもしれません。

実は、そのような考え方は非常に一般的な考え方ですね。人類はその長い歴史の中で、他人をコントロールするために、数々の法律を作ってきました。しかし、これらの法律は、全て「不足」しているという観点から作られており、実はより多くのトラブルを生み出す要因になっています。

また、今一度思い出していただきたいことは、他人はあなたを気分よく居させるために存在する訳ではないということです。 他人を見て自分自身が気分よくなるのではなく、まず自分自身が気分よくなることが重要なのです。 そして、他人の存在意義は、他人と自分の違いに気づくことによって自分の望みが明らかになるということなのです。他人は、自分の望みを明らかにするために存在するのです。 ですから、自分が気分よく居られるように他人をコントールしようとする、これは誤りです。

他人をコントールしようとすれば、これは不可能なことですから、自分自身の無力感に打ちのめされるでしょう。 他人と自分を比較して明らかになった自分の望みに思考を向けること、これがあなたのするべきことです。 そして、自分の望みに思考を向け、良い気分でいること。そうすることによって、自分の望みを引き寄せることに成功するでしょう それが法則だからです。


参考文献

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」(SBクリエイティブ) 2007

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「お金と引き寄せの法則 富と健康、仕事を引き寄せ成功する究極の方法 」(SBクリエイティブ) 2009

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「理想のパートナーと引き寄せの法則 幸せな人間関係とセクシュアリティをもたらす「ヴォルテックス」」(SBクリエイティブ) 2010

お金と引き寄せの法則

はじめに

引き寄せの法則は知っているが、なかなか上手くいかない。特にお金の引き寄せ。そのように感じている方の為に、お金に焦点を当てた引き寄せの法則をまとめました。

引き寄せの法則自体は至って単純ですが、実際に成功させるにはどうしたらよいのか。なぜお金を引き寄せることができないのかを考え、引き寄せの法則の本質に迫っていきたいと思います。


目次

  • なぜお金が引き寄せられないのか
  • お金を引き寄せられているか判断する
  • お金と感情
  • お金とハイヤーセルフ
  • お金とポジティブ
  • 参考文献


なぜお金が引き寄せられないのか?

普段「お金が欲しい」と考えていますか? 実は「お金が欲しい」と普段日頃考えることは逆にお金がない状況を引き寄せている可能性があります。

なぜお金が欲しいと思うのでしょうか。当然のことかもしれませんが、お金が欲しいと思うのは、お金がないからと考えているからですね。つまり、お金が欲しいという思考の裏には、常にお金が足りていないという欠乏の思考が孫座いしていることになります。

実は、英語でも「欲しい」は、英語で「want」と訳しますが、wantを辞書で引くと、「欠乏」という意味も載っています。

もし、「お金が欲しい」と常に感じているならば、「お金がない」という状況を引き寄せていいることになるのです。

ただの言葉遊びでは?、と聞こえてきそうですね。 では、逆に考えてみましょう。もし、使えきれないほど有り余るほどお金を持っているとしましょう。 その時に、「お金が欲しい」と思うでしょうか?

「お金が欲しい」と考えた瞬間に、お金の「欠乏」に注意がいってませんか? もし「欠乏」に注意がいっているとしたら、「欠乏」状態を引き寄せているのです。では、どうしたらよいのでしょうか。

例えば、「今度、遊園地に遊びに行くから、お金が欲しい。」と言ってみます。お金が欲しい理由が明確になりました。 少しポジティブに感じますね。お金持ちに一歩前進です。

ただ、最後にやはりお金の欠乏に注意が向いています。 お金の欠乏に注意を向けるのを止めてみましょう。

「今度、遊園地に遊びに行く」 どう響きますか? かなりポジティブになりましたね。

まず、お金を引き寄せるには、なぜお金が欲しいのか、その理由を明確にしてみるとよいでしょう。そして、そのポジティブな気分を維持することです。


お金を引き寄せられているか判断する

「お金が欲しい」と思ったとき、自分はどう感じていますか? もし、気分良くポジティブに感じていれば、引き寄せはうまくいっています。 逆に、ネガティブに感じていれば、引き寄せはうまくいっていません。

前回、「お金が欲しい」と思ったときにどのように感じるかが重要とお伝えしました。 そして、引き寄せの法則においては、ポジティブに感じられているかどうかが大切になります。実際に今、お金のことを考えてみてください。

気落ちして、ネガティブに感じましたか? 元気一杯、ポジティブに感じましたか? ネガティブに感じたら、お金を考えることを止めましょう。そう聞いて、疑問に思われたかもしれません。

繰り返しになりますが、引き寄せの法則においては、ポジティブに感じられているかどうかが重要です。なぜポジティブに感じられているかどうかが重要なのでしょうか。その理由を考える為に、逆にネガティブに感じる場合というのを考えてみましょう。

実は、ネガティブに感じる場合の多くは、あなたの思考が「欠乏」に向いています。例えば、会社に嫌いな人がいるとしましょう。なぜ嫌いなのでしょうか? 誠実さが欠けていますか? 挨拶が欠けていますか? 営業成績が優れてますか?あなたの欠けている営業成績に比べて・・・。

今度は逆に、その嫌いな人の良い所を考えてみてください。 あそこは、嫌いだがあれはすごいと思う。 嫌いな人でもポジティブに感じられることがあることでしょう。

お金のことを考えてネガティブに感じてしまうのも、やはりお金の欠乏に注意が向いていることが多いためです。では、お金のことを考えてネガティブに感じてしまう場合はどうしたらよいのでしょうか。

ネガティブに感じてしまう場合の対策法も前回お伝えしましたね。ネガティブに感じる場合は、なぜ、お金が必要なのか。なぜ、お金が必要なのか。なぜなのか。お金が必要な理由を考えましょう。

そして、「お金があれば、こういう素晴らしいことができる!」その素晴らしいことを考えてください。その素晴らしい体験がきっと引き寄せられることでしょう。それが法則だからです。

それでも、お金自体を求めるという方もいるかもしれません。そういう方は、お金にポジティブなエネルギーを注入しましょう。なにも目新しいことではありません。

お金がお財布の中にゴチャゴチャと入っていませんか。紙幣の向きは揃っていますか? 紙幣が、レシートと一緒になって窮屈になっていませんか? お金が入っているお財布、汚れていませんか?


お金と感情

「お金が欲しい」と思ったとき、自分はどう感じていますか? ネガティブに感じますか? では、そのネガティブな感情はどこから来るのでしょうか。

当然ですが、お金はただの紙ですね。紙自体に、良いも悪いもありません。では、例えば赤ん坊はお金をどの様に感じるでしょうか。きっと何も感じないでしょう。お金を使った経験がないですからね。 経験がなければ、何も感じない。

お金が無くて、買えなかったものがある。お金が無くて、出来なかったことがある。お金が無くて、つらい思いをした。そういった経験の結果、お金のことを考える→つらい過去の記憶→ネガティブに感じる。間(あいだ)が抜けていつの間にか、お金→ネガティブ、になってませんか。

お金に対してネガティブに感じる人は、それぞれ理由があるはずです。自分の中でなぜネガティブに感じるのかを考えてみるとよいでしょう。

例えば、幼い頃は家が貧しくて貧乏な思いをした。そういった自分の理由に気付くことで、お金に対する見方を振り返ることができます。

そういった自分の理由に気づくことで、お金に対する考え方を変えることができます。

繰り返しになりますが、お金があなたにネガティブな感じ方を与えているのではありません。お金をあなたが考えたときの考え方が、あなたにネガティブな感情を与えているのです。

そして、その考え方というのはあなたの過去の経験からもたらされる場合が多いでしょう。
その考え方があなたの信念となり、引き寄せの源となるのです。

お金に対する自分の考え方、この考え方を見直す必要があります。そして、その考え方に対して引き寄せが成功しているかどうかを、あなたのネガティブに感じるか、ポジティブに感じるかの感情が教えてくれているのです。


お金とハイヤーセルフ

「お金が欲しい」と思ったとき、自分はどう感じていますか?もし、気分良くポジティブに感じていれば、引き寄せはうまくいっています。 では、ポジティブに感じるとはどういうことなのでしょうか。

ポジティブに感じるのも、ネガティブに感じるのも「ハイヤーセルフ」とのつながりを表しています。

ハイヤーセルフ、訳すと超自我、もう一人の自分。「素直な自分」や「心の声」などと言い換えることができるでしょう。ここでは、わかりやすく「素直な自分」と呼んでおきましょう。

重要なことは、「私」と「素直な自分」の関係が、ポジティブ・ネガティブの感情として感じることができるということです。

今回は、「私」と「素直な自分」と引き寄せの法則の関係を考えてみましょう。図に示すと以下のようになります。


引き寄せの法則は、「私」と「素直な自分」の両方へ反応します。そして、「私」が様々な人生経験を通して、自分の好みを明らかにしていき、「素直な自分」の世界では、その人生経験を通して得られた好みに基づき引き寄せを行っているのです。

さて、「私」は「素直な自分」が引き寄せた新たな世界に参加できているでしょうか。引き寄せの法則によってもたらされた「素直な自分」の新たな世界に参加できているか、いないのか。それは、あなたの感情が教えてくれているのです。

つまり、お金のことを考えたときに、ネガティブに感じるとしたら、それは、あなたの「素直な自分」が作り出したお金の世界に「私」は参加できていません。

逆に、お金のことを考えたときに、ポジティブに感じるとしたら、それは、あなたの「素直な自分」が作り出したお金の世界に「私」が上手く参加していることを示しています。「私」の元に遅かれ早かれお金がやってくることでしょう。

何かを創造する際には「素直な自分」を経由して「私」へとやって来ます。つまり、お金を創造する際には、「私」と「素直な自分」とのつながりを良好に保つ必要があるのです。


お金とポジティブ

「お金が欲しい」と思ったとき、自分はどう感じていますか?少し、ポジティブに感じることができるようになってきましたか?

上記では、ポジティブな気分はハイヤーセルフとのつながりが良好に保たれていることを表すとお伝えしました。

ポジティブな気分、良い気分、ワクワクする気分。満たされていて、肯定的な気分。愛。感謝の気持ち。

なんだか自分とは、ほど遠いと感じましたか?
全ての感情は、思考から始まることもお伝えしましたね。自分の思考をどこに向けているのか。

ネガティブに感じたら、思考を変えてみましょう。ポジティブに感じられることを考えましょう。

ただし、ポジティブに感じられないこと自体を、ネガティブに感じる必要はありません。そう感じることは、まさにポジティブに感じられていないという気づきを与えてくれているのです。

そして、ネガティブに感じる度合いが強いほど、それはあなたにとって重要なことだということを教えてくれているのです。

例えば、どうしても同僚の字の汚さが目に付いてしまう。それは、あなたが字の綺麗さというものに価値を見出しているからに他なりません。同僚の字を汚いとネガティブに感じることは、自分が字の綺麗さを重要視しているということを明らかにしていくれているのです。そう考えれば、そんな同僚に対して感謝の念すら覚えることができるかもしれません。

本記事では、なぜあなたがそう考えるのか、自分の思考がどこにむいているのか、といった自分の内面を見つめ直す作業という点を強調してきました。

引き寄せの法則を成功させるためには、自分の考え方、信念をチェックして、自分がその考え方に対してどう感じているのかという感情を大切にしてください。お金の引き寄せ、それはポジティブな感情を歩むことに他なりません。

最後までご覧頂きありがとうございました。共に、ポジティブな感情、幸せの道を歩みましょう。


参考文献

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」(SBクリエイティブ) 2007

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「お金と引き寄せの法則 富と健康、仕事を引き寄せ成功する究極の方法 」(SBクリエイティブ) 2009

エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス「理想のパートナーと引き寄せの法則 幸せな人間関係とセクシュアリティをもたらす「ヴォルテックス」」(SBクリエイティブ) 2010